今回はネジの用語に関する話をします。
今回は初級編ということで、最低限は覚えておきたい用語をご説明いたします。
円筒形の外側にネジが切ってあるものを「おねじ」、
円筒形の穴側にネジが切ってあるものを「めねじ」といいます。
おねじの「お」は「雄(オス)」、めねじの「め」は「雌(メス)」と書きます。
ネジは、「おねじ」と「めねじ」とが、はまりあうような形状でないと、
差し込むことができません。
右ねじとは、ボルトの頭側から見て、右回り(時計回り)に回すと進むネジのことです。
世の中に出回っているほぼすべてのネジが、この右ねじです。
逆に左ねじとは、ボルトの頭側見て、左回り(反時計回り)に回すと進む、特殊なネジのことです。
「逆ねじ」といったりもします。
例えば、羽根付きの「扇風機」や「換気扇」の、プロペラを固定させるためのネジは、
左ねじになっているものもあります。
モーターが右回りで回転し始めるとき、プロペラには左回りに力が発生します。 プロペラが右回ねじの場合、この時にネジが緩んでしまいます。 緩み止めをするために、左ネジが使われています。
ネジのキザギザの部分が、おおよそ正三角形になっているものです。
ボルト等のネジでは、ほぼすべてが三角ねじです。
数は少ないですが、三角ねじではないネジもあります。
ネジの大きさの区分を、「ミリメートル」を基準としているネジをメートルねじ、
「インチ」を基準としているネジをインチねじといいます。
日本で使われているネジはほとんどがメートルねじです。
アメリカ、イギリス、カナダなどではインチねじが使われていますが、場合によってはメートルねじであることもあるそうです。
メートルねじのネジ山の角度は、基本的には60度ですが、
インチねじの中でも、ネジ山の角度が60度になっているものを「ユニファイねじ」、
55度になっているものを「ウィットねじ」といいます。
ネジについて表記をする際に
メートルねじは「M」
ユニファイねじは「UNC」または「UNF]
ウィットねじは「W」
とします。
輸入品を扱ったり、海外企業に製品を納めるときには、注意が必要です。
ちなみに、1インチは約25.4mmです。
隣り合う山同士の間隔が、通常の規格の寸法であるネジを「並目ねじ」、
隣り合う山同士の間隔が、通常の規格よりも狭いネジを「細目ねじ」といいます。
ネジの規格の表記に、特段明記されていない場合は「並目ねじ」です。
細目ネジは、精密さや微調整が必要な場所において、
ネジの1回転あたりの送り量を小さくしたい場合などに使用されます。
メートルねじにも、インチねじにも「並目」「細目」があります。
今回は、最低限は覚えておきたいネジの用語についてご説明いたしました。
ほとんどの場合は、「右ねじ」「メートルねじ」の「並目ねじ」を使いますが、
そのほかにも「どのようなもの」があって、「どういった用途で使われているのか」を知っておくと、
スキルアップをすることができますよ!
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