ダブルナット締め付けのよくある間違い

ねじ

比較的導入しやすい緩み止め対策であるダブルナットは、街中をのぞいてみると、
アンカーボルト(地面やコンクリートと、部品とを固定するためのボルト)の締め付けなどによく採用されております。

ですが、何度か言っている通り、正しい方法で行わないと、緩み止めとして全く効果を発揮しません。

これほどまでしつこく言う理由は、「本当によく間違える」からです。

そこで、今回はダブルナットについて、どのようなところでミスが起こりやすいかについて、話をしていきたいと思います。

ナットの組み合わせ方を間違える

標準のナットは主に、1種・2種・3種の3つが存在します。

1種と2種は、ナットの高さがほとんど同じですが、3種は高さが小さいです。
1種や2種のナットを2つ使うと、ナットのかさばりが問題となるケースでは、
2つのうちの1つを、3種のナットにする場合もあります。

しかしここで注意しなければならないのは、
ダブルナットの上ナットの高さは、下ナットの高さ以上にしなければならない
ということです。

ダブルナットは下ナットを締め付けた後に、上ナットを締め付けますが、
この上ナットの締め付け力が、メインの締め付け力として作用します。

この上ナットの高さが低いと、メインの締め付け力が弱くなります。
そのため、単純なボルト・ナット締結よりも締め付け力が低下する可能性もあります。

見た目としては、上ナットの高さが低い方がよいかと思いますが、
ダブルナットの原理を考えると、上ナットの高さが下ナット以上でなければなりません。

ちなみに、上ナットと下ナットの高さがどちらも同じであってもOKです。

最後に下ナットの逆回転を忘れる

逆回転をしない場合、下ナットの締め付け力はゼロで、上ナットのみで締め付けているということになります。

これでは、ダブルナットにしている意味がありません。
下ナットを最後に逆回転させることによって、締め付け力を向上させることができます。

これは本当によくある上に、逆回転させたかどうかは、見た目では判断できません。

こういった厄介さがあるがゆえに、企業によっては、ダブルナットを禁止し、
ハードロックナットやUナットを使用するといった基準を設けているところもあります。

ボルトが破断する

ダブルナットの場合、上ナットと下ナットとでは、ボルトに対して逆の方向に力が作用します。

そのため、思い切ってナットを締めすぎると、ボルトがその締め付け力に耐えられず、破断してしまいます。

ダブルナットは、ナットの締め付けに際し、トルクをしっかり管理(決められたトルクで締め付ける)必要があります。

決められたトルクで締め付けるには、トルクレンチを用いるなどの方法があります。

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