ラプラス変換は、よく制御やメカトロニクスの分野で登場するものです。
あるシステムについて、ブラックボックス化している「システムの中身g(t)」を調べるために、「サンプルとなる信号」入力して、それによって出力された信号との関係性から求めるのですが、
時間領域では積分(たたみ込み積分といいます)をする必要があって、非常に面倒くさいです。
そこで、ラプラス変換をすることによって、「積分の部分がただの掛け算になる」というメリットが有り、非常に便利なのです。
ラプラス変換は一応定義があるのですが、それよりも「ラプラス変換表」という表を見ながら変換するのが一般的ですので、以下の表をご参考にしていただければと思います。
時間領域$$f(t)$$ | 周波数領域$$F(s)$$ |
---|---|
$$\frac{df}{dt}$$ | $$sF$$ |
$$\int{f}dt$$ | $$\frac{F}{s}$$ |
$$af_1+bf_2$$ | $$aF_1+bF_1$$ |
$$\delta(t)$$ | $$1$$ |
$$1$$ | $$\frac{1}{s}$$ |
$$t$$ | $$\frac{1}{s^2}$$ |
$$e^{-at}$$ | $$\frac{1}{s+a}$$ |
$$\sin{at}$$ | $$\frac{a}{s^2+a^2}$$ |
$$\cos{at}$$ | $$\frac{s}{s^2+a^2}$$ |
$$e^{-at}\sin{bt}$$ | $$\frac{b}{(s+a)^2+b^2}$$ |
$$e^{-at}\cos{bt}$$ | $$\frac{s+a}{(s+a)^2+b^2}$$ |
$$t^n e^{-at}$$ | $$\frac{n!}{(s+a)^{n+1}}$$ |
$$\frac{1}{b-a}(e^{-at}-e^{-bt})$$ | $$\frac{1}{(s+a)(s+b)}$$ |
$$\frac{1}{sqrt{1-\zeta^2}}e^{-\zeta \omega_n t}\sin{\omega_n\sqrt{1-\zeta^2}t}$$ | $$\frac{\omega_n}{s^2+2\zeta\omega_ns+\omega_n^2}$$ |
ちなみに、ラプラス変換の定義は以下のとおりですが、ぶっちゃけほとんど使わないです・・・
ラプラス変換
$$F(s)=\int_0^\infty f(t)e^{-st}dt$$
逆ラプラス変換
$$f(t)=\frac{1}{2\pi j}\int_{c-j\infty}^{c+j\infty}F(s)e^{st}ds$$
ものづくりのススメでは、機械設計の業務委託も承っております。
ご相談は無料ですので、以下のリンクからお気軽にお問い合わせください。
機械設計の無料見積もり
機械設計のご依頼も承っております。こちらからお気軽にご相談ください。
構想設計 / 基本設計 / 詳細設計 / 3Dモデル / 図面 / etc...
極座標と直交座標の使い道【一言でいうとモンストとパズドラです】