覚えよう!ねじに関する用語【中級編】

ねじ 更新:
右ねじ

今回は、ホームセンターでネジを買うのに最低限必要な用語についてまとめてみました。

こちらの用語を知っているだけで、ある程度ホームセンターで買い物ができるようになります。
また、一般の人に比べると「ものづくりに詳しい人」になれます。

  1. 座面
  2. 呼び長さ
  3. おねじの山径・めねじの谷径
  4. おねじの谷径・めねじの山径
  5. ねじの呼び径
  6. ピッチ
  7. 二面幅

1.座面

座面は、ねじの頭の底の部分です。
ねじを締め切った際に、ねじの頭の部分のなかで、母材と接する部分となります。

「座」ということもあります。

  • この座面が母材または座金と、適切に接しているかどうか
  • 座面の形状はどのようになっているか

によって、ねじの締付け力(緩みにくさ)は大きく変わります。

2.呼び長さ

おねじの中で、ねじの頭の部分を除いた長さです。

ねじにおいて、長さ〇〇mmと書いてあれば、基本的にこの長さのことを指します。

長さが5mm間隔(5mm→10mm→15mm→20mm→・・・)で販売されていることが多いですが、
中には、もっと狭い間隔で販売されているところもあります。

3.おねじの山径・めねじの谷径

その名の通り、おねじで言う山の直径、めねじで言う谷の直径のことです。
理論上は、「おねじの山径」=「めねじの谷径」となります。

5項で説明する「ねじの呼び径」に相当する寸法となります。

ちなみに、工学では一般的に「径」と言えば「直径」のことを指します。

4.おねじの谷径・めねじの山径

3項と同様、おねじで言う「谷の直径」、めねじで言う「山の直径」のこで、
理論上は、「おねじの谷径」=「めねじの山径」となります。

めねじの山径

ねじの強度を計算するときに、この寸法を採用することもあります。

5.ねじの呼び径

3項でも述べましたが、おねじの山径・めねじの谷径のことを指します。
ねじの径の大きさを示すときに、用いられます。

ホームセンターのねじのコーナーでは
M4×15などと表記されていますが、

  • 「M」:メートルねじ
  • 「4」:呼び径(おねじの山径・めねじの谷径)
  • 「15」:呼び長さ

のことを指します。

それ以外に特に表記がなければ「並目」、細目と表記があれば「細目」となりますが、
6項の「ピッチ」で表記されていることもあります。

6.ピッチ・リード

ねじの山と山との間隔のことを「ピッチ」、
ねじを1回転させたときに進む距離を「リード」といいます。

ねじのピッチは、ねじのサイズごとに決められております。
並目ねじで言えば、

  • M3:0.5 mm
  • M4:0.7 mm
  • M5:0.8 mm
  • M6:1 mm

・・・といった具合です。
細目ねじは上記のねじよりもピッチが狭くなっております。

一般的なねじでは「ピッチ」=「リード」
つまり、ねじを1回転させると、1山分だけ進みます。

中には、ねじを1回転させると、2山分進むねじなどもあります。
このようなネジを「二条ねじ」と言ったりします。

ねじの締付けがはやくできるといったメリットもありますが、
普通のネジよりも緩みやすいので、扱いには注意が必要です。

7.二面幅

六角ボルトや、六角穴付きボルトにおいて、
六角形の対辺の距離のことをいいます。

この対辺の距離に見合うような工具(レンチやスパナ)を使用することになります。

工具コーナーに行った際に、見るべきポイントの一つになります


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機械設計エンジニア: りびぃ

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