実際どうなの?機械設計者が語る、機械設計の仕事の内容

こんにちは、リヴィです。

普段は産業機械(FA業界)で機械設計の仕事をしています。

ところで最近、「機械設計ってどんな仕事なの?」といったメディア記事を眺めておりました。

ググって数十件サイトを眺めていると、多くは次のような内容が書かれていました。

  • アイデアを考えて、計算や解析しながら、具体的な形・メカニズムに落とし込み、「機械のレシピ(図面)」を作る
  • 「構想設計→基本設計→詳細設計」という流れで設計する
  • 「機械設計技術者試験」とか「CAD利用技術者試験」といった資格があり、転職に有利
  • 4力が必須。あと英語も必須。
  • 機械は世の中から無くならない上に、現状人手不足だから、需要はこれからも伸びていく
  • クリエイティブで専門性が高いから、AIに仕事が奪われることはない

それを見た時に、私が感じたのは、

リヴィ

「うーん・・・、間違いではないけど、なんかちょっと本質がズレてる気がするな・・・」

っていう感じです。

私はすべての業界を網羅しているわけでは無いのですが、これらの話は私の経験と照らし合わせると、なんとなく「機械設計の仕事の本質」からズレているような気がしてなりません。

そこで今回は「ネットに書かれた機械設計の仕事ってホントなの?」という視点から、機械設計の仕事内容について、私個人の経験をベースに解説していきたいと思います。

これから機械設計を目指す人が実際に働いてみた時に「あれ?なんか全然聞いていたのと違うけど・・・?」とならないよう、お役立ていただければと思います。

機械設計者が設計しているときのノリは2種類ある

機械設計の業務内容で「アイデアを考えて・・・」なんてよく書かれたりしていますが、個人的にはニュアンスがいろんな風に捉えられてしまい、誤解を招きやすい表現だと考えます。

  • 「まるでアーティストのように、自分の作りたいものや品質に拘っていくノリで設計する」というニュアンス
  • 「何か問題とか課題があって、どうやったらその問題が解けるのかを考えるノリで設計する」というニュアンス
リヴィ

言葉って難しいね・・・

結論を言うと、どちらも機械設計の業務としてあるのですが、それはその設計をする目的によって分類されると私は考えます。

タイプAタイプB
目的「拘り抜いてファンをゲットする」「世の中を変える」ものづくり「お客さんの要望」「市場のニーズ」に応えるのものづくり
ノリ自分の作りたいものや品質に拘る感じ何か問題とか課題が与えられて、どうやったらその問題が解けるのかを考える感じ
業界高級製品とかに多い。あとは研究開発系。左以外はだいたいこっち
製品例ROLEX、スポーツカーコンベヤ、産業用ロボット
よくいる人種・世の中にインパクトを与えたい
・自由にやらせてほしい
・新技術、新製品とか大好き
・オレがNo.1だ
・明確に「〇〇な社会を作りたい」があり、口だけじゃなくて行動で示したい
・求められていることをコツコツやりたい
・設計していると「ホントにこれ大丈夫かな・・・?」と不安になる
・やり方が決まっていたり、参考になるものがあったりするとホッとする
・「自由に」「いい感じに」って言われると困る

この両者は「どちらか一方」というわけではなく、「2:8とか、3:7などのように、両者の間に温度感がある」という感じです。

リヴィ

この温度感は、会社の企業文化とか、アサインされたプロジェクトの性格などによって変わってきます。設計をする時にこの温度感を見誤ると大胆に転びますね・・・

テレビで「日本のものづくり」的な番組を見るとタイプAの業務の様子がクローズアップされていることがほとんどなのですが、実際のところはタイプBの業務・人種が大半を占めます。

なので、

  • 「Aをxxするためには、例えばこういう形でこういう風に動かして・・・」
  • 「Bであるためには、Cである必要があって、それにはココをDしておく必要があって・・・」

なんて感じで、まるで「詰将棋をしているような感覚」で仕事をしている人がほとんどだと感じます。

機械設計の人々の全体感としてはこんなところですが、どちらが重要かというと両方重要です

タイプAの能力がないと「0→1」ができませんし、タイプBの能力がないと「1→N」にできません。

ただ、特に日本の機械設計はタイプBの人たちが多く、それによって海外メーカにことごとくやられているのが現状です

これからの日本がものづくりで盛り上がっていこうと思ったら、タイプAのような思考の必要性は高いと感じます。

安宅和人著、「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成」より引用

そのため、タイプBのための勉強・経験ばかりではなく、タイプA側のことが考えられるような人材が求められているようなものが機械設計です。。

リヴィ

多くの企業では「タイプAのような人材が欲しい!」と口では言いますが、実際に働いてみると「タイプAの気質が強い人とは仕事がやりにくい」ってという企業は少なくないです(経営陣と現場との思想がマッチしてない)。就職前にうまくそこが見極められるといいですね!

「構想設計→基本設計→詳細設計」が「実際にやる仕事」とは限らない

よく「構想設計→基本設計→詳細設計」なんて書かれているのを見かけます。

確かに業務の流れとしては正しいのですが、実際にあなたが「その内どこからどこまでをやるのか」は、会社の方針・プロジェクト・ポジションによってピンキリです。

あくまで一例ですが、以下の業務はすべて「機械設計」の仕事と言われているものです。

  • 構想設計だけやって終わり(プロマネに多い)
  • 基本設計と詳細設計だけやって終わり(大企業の新人君に多い)
  • 詳細設計だけやって終わり(CADオペレータに多い)
  • 全部の工程を1から100まですべて自分でやる(ベンチャーに多い)
  • 全部外注しちゃうけど、外注から挙がってきたのを承認orやり直しさせる(元請けの社員に多い)
  • 最初のベース案作りのためにコピー用紙にスケッチだけする。CADはほぼ触らない(大企業の正社員に多い)
リヴィ

就活のときには誰も教えてくれなかった真実・・・。私が大企業に設計として入社した時に「仕事の9割がCADではなくエクセル」だったので衝撃でした。

傾向として、給料が高いのは大企業社員の方が多いですが、設計スキルそのものが高いのは中小・ベンチャー企業の人に多いです。

なので、もし就活や転職活動で行きたい企業があったときに、その面接でこのあたりの情報をを聞いてみるのをおすすめします。

「機械設計」するのに資格はいらない

機械設計の仕事について調べると「機械設計技術者試験」とか「CAD利用技術者試験」などの資格があることがわかりますが、

ぶっちゃけ、機械設計するのに資格はいらないです。

そもそも機械設計って資格がなくてもOKな職業ですから「自分が今やっている仕事が機械設計だと思ったら名乗ってもOK」っていうノリです。

リヴィ

「今日はじめてCADを触りました!」っていう人も機械設計です笑

「え?じゃあ何のための資格なの?」

ってなりますが、技術士でいうと、

  • 建築や土木・公共事業などの業務に携わりたいという強い願望がある
  • 技術コンサルタントとして仕事していきたい
  • 難易度が高いから、自己研鑽として勉強したい
  • 国家資格だし、とにかく「技術士」って名乗ってみたい

などの場合には技術士は有効です。

それ以外の資格については年々種類が増えていっている傾向があります。

CAD利用者検定試験HPより

ですが、ぶっちゃけいらないです。

私の知人にも、このような資格を取ったという人はほぼいません。

リヴィ

私は現状、どの資格も取る予定ありません。どうせ時間とお金を使うのなら、もっと別のことに使います。

一方で、私は何度か転職活動した経験から言うと、求人票を見ても「設計関係の資格が必須」と書かれたものは見たことがありませんし、資格がないから年収が低くなるみたいなことはないです。

むしろ、産業機械業界の労働市場で評価が高い(高年収が期待できる)のは以下のような人材です。

  • 経験したプロジェクトの規模の大きさよりも、プロジェクトの数をこなしている人
  • 開発系のプロジェクトを経験している人
  • 構想設計ができ、それを客先に提案したことがある人
  • 趣味が電子工作で、これまで何個か設計・製作したことがある人
  • ロボコンのサークルなどに所属していて、自分で設計・製作した事がある人
  • 車やバイクをいじるのが好きで、休みの日とかにメンテナンスやパーツ交換・改造などをしている人 などなど

といったような感じで、「そこそこの実務を経験している人」「趣味などで機械に触る機械の多い人」が面接のときのウケがいいです。

リヴィ

「会社から取れって言われている」「資格取ると給料が上がる」なんていう人は、ちゃんと費用対効果を考えて行動した方が良いです。

機械設計者たちのスキルはピンキリ

先ほど「『今日はじめてCADを触りました!』っていう人も機械設計といえる」と申しましたが、そうであるが故に「機械設計という仕事」がわかりにくい原因になっていると感じます。

本来、機械設計者は、

  • どの業界に勤めているか
  • どの程度の設計スキルか
  • 開発用の設計か、納品用の設計か
  • 指示する側なのか、指示受ける側なのか などなど

によって中身がぜんぜん違います。

ポケモンに例えると、

  • レベルはLv1〜Lv100まであって、それによって強さも変わる
  • 炎タイプとか、水タイプとか、ポケモンの中にもいろんなタイプがいる
  • 覚えることができる技が色々ある
  • 攻撃が得意なポケモン、防御が得意なポケモン、とにかく素早いポケモンなどがいる
  • かっこいいポケモン、かわいいポケモン、強いポケモン、弱いポケモンなどがいる

などのように、いろんなポケモンがいて、それぞれ中身が全然違います。

にも関わらず、私からしてみると「機械設計はこういう仕事だ」という記事は「要するに全部ポケモンです」と言っているようなものです。

でも、「実は機械設計にも色々あってピンキリでして・・・」なんて話し始めるとメチャクチャ長くなってしまうので、多くの記事では無理やり一括にしています。

ただ、間違いなく言えるのは「機械設計はラクな仕事ではない」ということです笑

理由は後述しますが、その「ラクではない仕事」の中で楽しさを見いだせるかどうかが、仕事を続ける上でのポイントかなぁと感じます。

「機械設計になるには4力のマスター必須」説にまどわされちゃダメ

よく機械設計に必要な知識などと調べると「4力(材力・機力・流体・熱力)のマスターが必須!」なんて言われますが、個人的には結構な違和感があります。

なぜかというと「業界によってピンキリだから」と「4力をマスターしても仕事できるようにならないから」です。

かなりざっくりいうと、

4力と機械設計の関係【個人的見解】
材料力学ほぼすべての業界で必要
機械力学動きもの(機構関係)の業界なら必要
流体力学プラント内の配管・空調ダクト・エアー回路・乗り物のボディの業界で必要
熱力学発電プラント・エンジン・空調を扱う業界だと必要

といった感じです。

これを見ると乗り物関係(自動車・航空機・ロケット・船舶)は全て必須なので、記事を書いている人たちはそれを想定しているというだけだと思います。

それでも「自動車まるまる1台を隅々まで設計する人」なんて言う人は聞いたことが有りません

ほとんどは「部位ごとに部署が分かれている」というのが現実なので、なんだかんだ4力の中で使う知識が偏ります。

リヴィ

ちなみに私は業界でいうと「産業機械(FA)」です(通称、なんでも屋)。なので、どれを使うかはプロジェクトによってピンキリです。ただ、材料力学は間違いなく使いますが笑

そんな4力よりも実はもっと大事な知識はたくさんあります。

高校物理の力学ほぼすべての業界で必要。
特に「物体の運動、つりあい、摩擦、剛体」のあたりは重要。
加工・加工精度関連の知識ほぼすべての業界で必要。
形状によって「加工できる or できない」「精度が出やすい or 出にくい」などがある。
材料物性の知識ほぼすべての業界で必要。
学生によくある勘違いだが「鉄=Fe」ではない。
材料入手性の知識ほぼすべての業界で必要。
板厚が1mm違うだけで「入手不可、納期が長い、値段が高い」なんてザラにある。
表面処理・腐食の知識ほぼすべての業界で必要。
鉄やアルミなんかは生材で使ったらほぼ錆びる。
伝熱工学光学系・電子機器・バッテリーを扱う業界だと必要(熱影響とか排熱)。
半導体・電気自動車・画像処理とか流行ってるので、これから需要伸びるかも。
樹脂成形・金型の知識見込生産型・大量生産型の業界なら必要。
組立・メンテナンスの知識ほぼすべての業界で必要。
組立やメンテナンスを、人ではなく機械にやらせてるところもある。
機械要素・汎用部品の知識ほぼすべての業界で必須。
検査・測定の知識ほぼすべての業界で必要。
「設計した形状=実物の形状」ならないことが多い。開発時の実験評価などでも重要。
品質管理の知識ほぼすべての業界で必要。
多くのメーカには「品質保証部」があるが、「その製品について誰よりも詳しい」のは設計だからね。
その他業界特有の知識・CADの操作技術・表計算ソフトの操作技術

4力を勉強しておくことに越したことは無いですが、それだけでは会社で活躍できるようなレベルにはなりません。

リヴィ

実はこれらの方が機械設計でバリバリに使うし、覚えることがめちゃくちゃ多いのに、大学ではほぼ教えてくれないのが不思議ですよねー。ほとんどの人は「OJTという名の叩き上げ」で習得します笑。

現在設計歴6年の私ですが、勉強がまだまだ追いつかず、今でもたまに自分の実力のなさに落ち込むことがあります笑

機械設計のつらいところ【ほとんどの人が一回は挫折します】

ちなみに、業界・勤務地・雇用形態にもよりますが、産業機械だと「これらの知識を使ってある程度設計ができるようになったレベル」が、一昔前に「一人前の設計者」と言われていたレベルぐらいです。

これらのうち、6~7割ぐらいできるスキルを持った人材の年収相場が450~550万ぐらいです。

リヴィ

「6~7割」って少なそうに思えますが、量にしてみると半端じゃないですからね!今じゃ、これだけだと一人前としてはまだまだって言われることが多いです。設計って大変なのよ・・・笑

そこから少しずつ「手を動かす仕事」を部下や外注に指示しながらやっていくようになり、

  • 複数人の部下を持ったり
  • プロジェクトマネージャーをやったり
  • 中間管理職になって、上手くいけば部長・課長などになって・・・

というのが大企業なんかでよくある出世コースです。

ただ、半導体の業界やKEYENCEなどはちょっと話が別で、先ほどの年収の×1.5~2倍ぐらいの年収になります。

リヴィ

年収重視の方は、特にそういう業界がおすすめですよー!

大企業に勤めるなら、英語のスキルは必要

「機械設計は英語も勉強しておいたほうが良い」なんて記事をしばしば見かけますが、

でも実際のところ、「普段から英語でコミュニケーションとりながら設計業務やっている」なんていう人はある程度限られてくるのではないでしょうか。

企業の求人などをざっと眺めていると、「大企業ほど英語でのコミュニケーションスキルを求める傾向」があります。

大企業の多くは、

  • 海外のベンダーを使っている
  • 海外に生産拠点がある
  • 海外向けの製品を作っている
  • 海外にグループ会社がある

などなどの事情を抱えているため、どうしても仕事上英語が必要になることが多いのだと考えられます。

リヴィ

大きい案件になってくると「海外に数年滞在」なんていう指示もよくあります。

ただ一方で、ベンチャーや中小企業となると、そこまで英語のスキルは求められないような傾向があります。

「海外向けの製品を作っている」などの事情がない限りは英語でコミュニケーション取ることも少ないですし、転勤などがないところも多いです。

リヴィ

私が大企業にあまり行きたくない理由の一つに、「海外旅行はいいけれど、海外滞在は嫌だから」っていうのがあります笑。なんだかんだで家が落ち着くわけですよ。

電子機器のデータシートや、ソフトウェアの仕様を確認する時に、英語表記であることがしばしばあったりするので、「業務上英語がそこそこ読める」程度は必要だと感じますが、

必ずしも「機械設計の仕事=英語でのコミュニケーションができなきゃダメ」っていうことは無いです。

ただ英語が全く理解できないと情報の入手性がガクッと落ちるので、「機械設計でなくとも英語は勉強しておくべき」というのがしっくりくる見解です。

リヴィ

自分は半年ほど前から、自分用の勉強ノートを英語で作っています。別に「海外思考」があるわけではなく、単に「半角・全角の切り替えが面倒臭くて仕方ないから」というのが原動力です笑

「機械はなくならない」というのは表現として雑

「機械はなくならないから」という言葉はなんだか機械設計の将来性を感じさせるようなイメージを与えてくれますが、個人的には少々雑な表現かなと思います。

「機械」という括りで言えば確かになくならないと思いますが、具体的に就職・転職を検討するのであれば「業界」で見るべきです。

例えば携帯電話にしても、ガラケーの数は激減してみんなスマホになりましたし、じゃあ「今までガラケー設計していた人はスマホを設計できるか?」というとそんなことはありません

使っている部品とか備わっている機能がそもそも違います。

リヴィ

ガラケー作っていた日本メーカはたくさんありましたが、スマホが登場してから次々に撤退してますからね・・・

こんな感じで、新しいテクノロジーが登場することによってその業界が一気に窮地に追い込まれるような光景は、今ではよく見かけます。

日本企業だと、

オレはなんとしてでも会社に生き残るぞ−!!!

と必死になっている人をよく見かけます。

ローン返済、奨学金、子供の教育費等々がキツいのはよくわかりますが、「沈んでいっている船にいくらしがみついても、最終的には沈む」というのが私の感覚です。

さっさと脱出して、船を乗り換えたほうが得策だと言えます。

そんなとき「ある程度幅広い設計スキル・経験があって、どんな業界に行ってもそこそこやっていける」人ほど乗り換え先が豊富だし、

その一方で

  • 専門分野に特化しまくっていた人(一部業種を除く)
  • 衰退業界に勤めている、衰退事業に注力している人

ほど乗り換え先に苦労します。

リヴィ

衰退業界・事業をやっている人は特に注意です(今から逃げ出す準備してもいいぐらいのレベル)。現状は独学のみで設計スキルの幅を広げるのは難しためOJTが必要なのですが、そもそも仕事量が少ないですから・・・。私もそういう経験しました。

逆に勢いのある業界の機械設計として仕事できると「スキルが勝手に伸びていく」なんて良く言われるので、業界によって雲泥の差です。

業界について気になる人は、業界地図を読んで、各業界の動向についてチェックするようにしましょう(私は毎年買ってます)

YouTubeをよく見る人であれば、製造業関係のYoutuberものづくり太郎さんのチャンネル「ものづくり太郎チャンネル」などはかなり参考になるかと思います。

「AIに奪われるの?奪われないの?」はそもそも本質がズレている

よく聞く話で「AIに奪われるかどうか」みたいな話もありますが、その質問自体が本質からズレているような気がします

機械設計の仕事は部分的に見れば「クリエイティブで専門性が高い」ですが、それも業界・企業・プロジェクトによってピンキリです。

私が大企業にいた時、所属していたとある部署では、

  • 「新規顧客向け、新規設計、新規開発はやらない。」
  • 「スクラップアンドビルドの案件だけで十分収益出るから。」
  • 「正社員の君たちは設計しなくていい。」
  • 「過去の図面に基づいて外注さんに寸法調整してもらうよう、指示出しといて。」

なんて言われてましたからね。

リヴィ

これ、クリエイティブだと思います?

個人的にこのような働き方をしている企業は、AIうんぬん以前に、5~10年以内に苦しくなる未来が待っていると思います

リヴィ

ちなみにウワサで聞こえてきた話ですが、この部署「絶対に取れる」と思っていた案件を失注したとかなんとか・・・

また、「多くの人はAIとの奪い合いに関心を寄せている」かと思いますが、それ自体も本質からズレています

なぜなら、

  • そもそもなんでAIと闘おうとしているの?
  • 闘わないといけないのって他にもまだまだあるよ。

って思うからです。

インターネットやら、スマホやら、これまで様々な巨大テクノロジーが生まれて来ましたが、

その後の成長が著しいのは「テクノロジーと闘っている企業」ではなく「テクノロジーを使い倒して、より高付加価値な製品・サービスを生み出している企業」ですよね?

テクノロジーの巨大な波なんて、人間じゃ止められません。

ちなみに「AIを作る」のはプログラミング・統計等の知識が必要ですが、「AIのサービスを使う」のはそんなに難しい話ではないです。

感覚的には「使うか、使わないか」だけの話です。

リヴィ

身近な例でいくとMeviyのインパクトは半端ないですね。AIによる自動見積りによって数秒で見積出るし、3Dモデルのアップロードでいいので2D図面いらなくなりましたね。「闘う」のではなく「使い倒し」ましょう

また、機械設計として闘わないといけないのは、「競合他社」「新規参入」「優秀な部下」など、まだまだたくさんいます。

リヴィ

個人的に機械設計は「自ら勉強もせず、深く考えもせず、挑戦もせず、ただ『安定かどうか』の視点でしか見てない人から脱落していくレース」って感覚の職業です。厳しいこと言いましたが、そんなもんです。あぁ、学生時代の自分に対して言ってやりたい・・・笑

なので、「AIに奪われる or 奪われない」ではなく、「AIを使い倒して業務ができる業界・企業文化なのか」の視点で考えると良いかと思います。

まとめ

今回の記事を読んで、

  • 機械設計ってなんだか厳しくてツラそう・・・
  • なんだか目指すの嫌になってきた・・・

という方がいるかもしません笑

ただ個人的に思うには「機械設計」という括りで業種を見るのではなく「どの業界の機械設計か」「どのような企業文化における機械設計か」によって、ホントにピンキリです。

なので、検討されている方は、自己分析と企業分析をマジできっちりやってください

自己分析が苦手という方も多いかと思いますが、私はnoteに「内省録」というシリーズを通して、で自己分析をちょこちょこやっています。

無料ですので、参考程度に見てくだされば嬉しいです。

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