目盛が見やすい測定器:快段目盛の魅力【おすすめ】

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快段目盛
 

ノギスとか直尺とかって、目盛が読みにくい。特に目が疲れていたりする時に、よく読み間違える。なんか見やすい測定器があったら教えて欲しい。

このような悩みを持った人へお答えしていきます。

ノギスや直尺などの長さを測定する測定器は、検査だけでなく、設計・製造・組立においても多用いたします。

これら測定器はデジタルのものをのぞいて、目盛を人間が見て、値を読むことが必要になります。

しかし一般的に目盛を読む際は、読み間違えないようにかなりの集中力が必要となります。

特に、目が疲れてかすんでいるときや、老眼の人にとっては、1mm間隔の目盛ですら見えにくく、さらに0.5mmの目盛は多くの人が読めません。

そのような人はは、「快段目盛シリーズ」の測定器をおすすめします。

この階段目盛シリーズは新潟精機というメーカーで製造されているもので、基本的には「目盛が階段状になるように長さが刻まれている」というもので、目盛が非常に読みやすい商品となっております。

今回は、そんな快段目盛シリーズの測定器についておすすめのものをお話ししていきます。

さまざまな快段目盛の測定器

快段目盛 スケール

最大測定長:150 mm 重量:10 g
幅:15 mm 厚さ:0.5 mm
目盛:両側目盛 JIS 1級

一番の特徴は、直尺の端の一部が折れ曲がっているということです。

一般的な平たい直尺は、テーブの上に置いてしまうと非常に取りづらく、特に爪を切った次の日などでは苦労します。

そこで、この直尺は一部を折り曲げることによって、その部分を摘むことができるので、非常にスムーズに拾い上げることができます。

また、目盛にも工夫がされており、0.5 mm目盛のの長さを非常に短くすることで、1 mm目盛と区別を付けやすくしております。

さらに、偶数の目盛には黒い点が打ってあり、より目盛が読みやすくなっております。

最大測定長:150 mm 重量:10 g
幅:15 mm(フック部は20 mm) 厚さ:0.5 mm
目盛:片側目盛  

片側の目盛にフックがついているのが最大の特徴で、

フックがついていない側は、測定対象物に押し当てて、
フックがついている側は、測定対象物を引っ掛けることで、
測定をすることができます。

まるでコンベックスのような感覚で測定をすることができます。

ただし、フックがあることによって、JISで規定された形状からは外れますので、JIS 1級ではありません。

快段目盛 曲尺

最大測定長:300 mm 重量:142 g
幅:20 mm 厚さ:2.0 mm
目盛:両面目盛、外側・内側 マグネット:有り

曲尺に磁石がついていますので、鉄骨材料などの磁石にくっつく部品へしっかり固定することができるため、ケガキの際などに便利です。

快段目盛 メジャー

測定範囲(直径):φ20〜300 mm 測定範囲(円周):60〜950 mm
テープ幅:16 mm 材質:ステンレス

部品の円周を測定し、そこから直径を求めるのに使用するメジャーです。

上部の目盛が直径、下部の目盛が円周の目盛を刻んでいるため、直径と円周とを同時に測定することが可能です。

最大測定長:2.0 m 重量:32 g
テープ幅:13 mm テープ厚:0.3 mm

ハサミで切断できるように、薄く作られたメジャーです。

ハサミで切った後に、裏面の粘着テープで部品に貼り付けることができます。

治具や作業台などの簡単な目盛として役に立ちます。

最大測定長:30 m 重量:640 g
テープ幅:12.5 mm テープ厚:0.47 mm
テープ芯材:グラスファイバー JIS 1級

快段目盛の巻尺です。

目盛が見やすいのはもちろんですが、測定後にテープを巻き戻す際に、巻尺に砂やゴミが噛み込まないように、スクレーパーがついているのが嬉しい点です。

巻尺は屋外で使用することがほとんどであるため、巻尺を巻き取る際に砂やゴミが噛み込みやすく、目盛が傷だらけになって読めなくなることが多々あります。

そのため、スクレーパーがついていることで、巻尺を長く使用することができるのです。

快段目盛 三角スケール

全長:170 mm 重量:18 g
幅:15 mm 厚さ:14 mm
縮尺:1/20, 1/50, 1/100, 1/200, 1/250, 1/300 材質:アルミニウム

三角スケールとは、三角柱に近い形をした定規のことです(三角定規とは別物です)。

1面あたり上下2箇所に目盛が刻まれていますので、合計6箇所に目盛が刻まれておりますが、これらの目盛は全てが1目盛あたり1 mmになっている訳ではなく、6箇所それぞれが目盛の間隔(縮尺)がバラバラになっております。

というのも、機械の図面は実物大で描くことが困難なことが多く、地図のように見やすい縮尺に変えて描くことが一般的なのです。

そのため、図面から寸法を定規で測って読み取ろうとしても、縮尺が1/1ではない限りは、そのあと縮尺の数字を使って換算をしないといけない手間が生じます。

そういった時に三角スケールの適切な縮尺の目盛を使って測定をすると、換算の手間が省けるので非常に便利です。

設計職でも、機械の組立現場を見に行くことがあるのですが、組立現場によってはCADを開けないことがあります(ネットワーク環境がなかったり、そもそもPCの持ち込みが禁止されていたりします)。

そのため、現場では紙の図面を頼りにするしかないのですが、組立てている最中に「あっ、ここの寸法がない!」と気づくことがあります。

そういったときに図面から三角スケールを使って寸法を読み取ったりします。

快段目盛 コンベックス

最大測定長:3.5 m 重量:140 g
テープ幅:16 mm ロック:オートロックタイプ
目盛:片面目盛 爪タイプ:0点補正移動爪
455mmピッチ:有り JIS 1級
マグネット:無し  

快段目盛シリーズのコンベックスには、様々な「テープ幅」「長さ」のラインナップがありますが、

一般家庭やDIYなどで使用する分には、3.5 mあれば十分事足ります。

目盛が読みやすいだけでなく、オートロックなのも嬉しい点です。

最大測定長:5.0 m 重量:270 g
テープ幅:19 mm ロック:ロックタイプ
目盛:両面目盛 爪タイプ:0点補正移動爪
455mmピッチ:無し JIS 1級
マグネット:無し  

このシリーズには、目盛を読みやすくするための細かい機能がいくつか設けられております。

まず、目盛が両面についているのですが、裏面はコンベックスを垂直方向で使用する際に目盛が読みやすいように、数字が90度回転した向きで表示されています。

次に、目盛に黒・赤・青の3色を使用しており、数値の十の位を読みやすくしております。

そして、2mmごとに目盛に点が打たれているため、奇数・偶数の見分けがつきやすくなっております。

なお、このシリーズは長さが5 mのもののみとなります。

快段目盛 ノギス

最大測定長:150 mm 重量:140 g
内側用ジョウ:有 デプスバー:有
材質:ステンレス  

ノギスのバーニアは普通、整数しか表記されていません。

そのため、ノギスを久しぶりに使うときなどは、バーニアが1目盛あたり0.1 mmなのか0.01 mmなのかがわからなくなることがあります。

そこでこのノギスは、バーニアの表示を小数点で表示をすることで、目盛の読み間違いがないようにしています。

ただ、アナログノギスにこだわらないという人は、少々高くなりますがデジタルノギス の方がラクだと思います。

快段目盛 テーパーゲージ

最大測定長:1〜15 mm 重量:10 g
目盛:両面目盛 厚さ:1.0 mm

快段目盛かつ両面目盛なのが嬉しいです。

テーパーゲージは、ノギスと同様、丸穴径の測定では寸法が小さめに出やすいのですが、このテーパーゲージの裏面には換算表がついています。

快段目盛 マイクロメーターヘッド

最大測定長:13mm 重量:35 g
スピンドル:φ5 x 17 mm シンブル径:φ13 mm
先端形状:平面  

マイクロメーターヘッドは、マイクロメーターのスピンドルとシンブルの部分のみの部分です。

単独では使用せず、他の測定機器や部品などに取り付けて使用します。

測定用だけではなく、精密な機器の送りや位置決め、ストッパとして使用されます。

快段目盛 ダイヤルゲージ

測定範囲:0〜10 mm 重量:180 g
測定力:1.5 N以下  

ダイヤルゲージとは、軸が押し込まれると、ダイヤルの針が回転する仕組みになっている測定器で、部品の面の凹凸や平行度を測定したり、軸の心振れを測定したりするものです。

0.01 mm単位での測定が可能な、精密な測定機器です。

まとめ

今回のポイントについてまとめると、以下のとおりとなっております。

  • 新潟精機の快段目盛は、非常に便利
  • 快段目盛以外にも、小さな配慮がなされている器具もある。
  • 快段目盛に慣れると、普通の目盛を読みたくなくなる

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りびぃ

この記事を書いた人

機械設計エンジニア: りびぃ

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