スパナやレンチの正しい使い方・コツ

工具・器具 更新:

私は普段、設計として仕事をしておりますが、設計と言いつつも、ずっとパソコンの前で図面を見ているだけではなく、
比較的小物な部品や、ちょっとした実験をするときに、
自分で設計したものを、自分で組立てたりしています。

部品の組み立てにはネジがよく使われますが、その中でも六角ボルトやナットは、よく使われます。

六角ボルトやナットの組み立てには、スパナやレンチを使うのが代表的ですが、
これらの使い方やコツは、意外と誰も教えてくれません。

ということで今回はみなさんが、スパナやレンチを正しく使えるように、その使い方やコツをお教えいたします。

ボルト・ナットで締めるには、同じ口径の工具が2セット必要

この中の、ボルト・ナット締結においては、同じ口径のスパナ・レンチが、2セット必要です。

通常、ボルト・ナット締結でネジを締め込む手順は、以下のようになります。

  1. ボルトとナットそれぞれにスパナをかける
  2. ボルトにかけたスパナで、ボルトが回らないように抑える
  3. ナットにかけたスパナを回していき、ネジを締めていく

ほとんどの場合、ボルトとナットの二面幅は同じです。

そのため、同じサイズのスパナ・レンチが2セット必要なのです。

各サイズ2セットずつ揃えると、工具箱が重くなったり、入りきらないという場合は、

モンキーレンチを2本持っておくと良いです。

ボルト・ナットの頭にしっかりかける

非常に当たり前なことですね。

しかし、これができていないことによるトラブルはしばしば起こります。

チェックするべきポイントは以下の通りです。

  • スパナと、ボルト・ナットとの二面幅が合っていること
  • スパナの根元までボルト・ナットが入っていること
  • スパナが斜めにかかっていないこと

これらができていないと、ボルトの締め付け中にスパナが外れて、ケガをしたり、ボルトがなめてしまったりします。

この中で、トラブルが多いのは「スパナと、ボルト・ナットとの二面幅が合っていない」ことです。

プラスネジのネジ穴が潰れてしまう原因に、使ったドライバーのサイズが小さすぎるというものがありますが、

六角ボルトでは、スパナのサイズが大きすぎると、なめてしまいます。

スパナやメガネレンチであれば、柄の部分や、口径部などにサイズが刻印されています。

六角ボルトやナットと、それに対応するスパナの口径の一部を以下の通り示します。

ねじの呼び スパナの口径
旧JIS 新JIS
M3 5.5 5.5
M4 7 7
M5 8 8
M6 10 10
M8 13 13
M10 17 16
M12 19 18

ちなみに、モンキーレンチは、一見便利なように思えますが、コツが必要な部分があります。

モンキーレンチは、口径が調整できる反面、口径を合わせたとしても、気がつくと、緩んでいる場合がしばしばあるためです。

そのため、ネジの部分を親指で抑えながら回したりしないと、ボルトやナットがなめてしまう場合があります。

ただ、モンキーレンチのネジ部を親指で抑えながらボルト・ナットを回すのは、 割と回しにくいので、 結局スパナの方が使い勝手がいいという人もいます。

工具の柄を伸ばしたり、ハンマーで叩いたりしない

ボルトやナットには、適切に締め付けるための回転力(締め付けトルク)が決めれられています。

ところが、この回転力をこえた力をネジに与えてしまうと、 ネジ山が潰れてしまったり、ボルトがちぎれてしまいます。

工具の柄を伸ばしたり、工具の柄をハンマーで叩く行為は、 ネジに対して非常に高い負荷を与えてしまうため、避けるべきです。

ただ、こんなことをいうと工具屋さんに怒られてしまいますが、

狭い箇所や、届かない場所で締め付けを行わなければならない場合に、 工具の柄に鉄パイプを突っ込んで、回したことが私はあります笑

保証はできませんので、お試しの際はくれぐれもご慎重に・・・

狭い場所では、スパナの表裏を上手に使う

スパナをよく見ると、口径のところが少し傾いているのがお分かりでしょうか。

その理由は、狭い場所においても、少しでも締め付けができるようにするための工夫なのです。

ちなみに、モンキーレンチは、口径部が調整できる反面、 狭い場所では口径部が大きく、邪魔になりやすいといったデメリットもあります。

そういった場所で作業する可能性がある場合は、スパナの方がおすすめです。

まぁそもそも、このような手間のかかるような締め付けをしなくても済むようにするのが、 設計者の腕の見せ所なんですけどね笑


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リヴィ

この記事を書いた人

機械設計エンジニア: リヴィ

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