大学や会社で、材料力学を勉強しているけれど、いまいちよくわからないんだよなぁ。高校生の頃の物理もあまり得意じゃなかったし、そんな人にでもわかりやすいような参考書を知っていたら、教えて欲しい。
このような悩みをお持ちの方へ、今回は参考書を紹介していきます。
私は現在、機械メーカの設計として仕事をしております。
いわゆる「ものづくり」に関する仕事ですので、もちろん材料力学はバリバリ使います。
こんな私ですが、大学の科目では評定Cと、単位を落とすギリギリでした。
機械メーカに入社後にちゃんと勉強して身につけようと思い、会社で材料力学の研修を受けました。
ところが、本来大学で半期かけて勉強する内容を、わずか1〜2日間で詰め込まなければならないので、全然身につきませんでした。
そのため私は、独学でコツコツ勉強しようと思い、色々な参考書に手を伸ばし、ちゃんと材料力学を理解できるようになりました。
そこで今回は、初心者の方向けに、機械設計者として普段仕事をしている私が選ぶ参考書を3つご紹介いたします。
この記事で紹介された参考書を読むことで、あまり材料力学が得意ではなく挫折をしたことがある人、そもそもあまり勉強をしたことがない人が、材料力学を学ぶことへの抵抗をなくすことができれば幸いです。
目次
かなり簡単かつわかりやすく解説をしている本です。
厳密な部分をとりあえず省略し、わかりやすさを重視しているため、中学校の理科で習うレベルの知識があれば、読むことができます。
そのため、材料力学を全く勉強したことがない人でも、ほとんどストレスを感じることなく読むことができます。
高校数学や高校物理が全然できない人、材料力学を勉強したが挫折をした人は、まずはこの本を通して見てみると良いと思います。
この本を読んだ上で、改めて別の材料力学の本を読んだり、大学の講義を受けたりしてみると、材料力学の印象がまるで変わります。勉強が苦手な人によくありがちな「何がわからないのかが、わからない状態」から抜け出すことができると思います。
材料力学の初心者がつまづきやすい初歩的なポイントを丁寧に解説していますので、高校物理などに自身がないという人には特にオススメです。
また、本のタイトルからある程度想像ができるとおり、カラフルでビジュアル的に捉えやすいモデル図をつかって、解説をしております。
高級感のある黒板の板書のような感覚のデザインとなっていて、「大学の講義で使われる資料が、これぐらいになると、だいぶわかりやすいだろうなぁ」と思いました。
身近なものを使った例を多く取り上げるという方向から、材料力学にアプローチしている本です。
ものづくりにおいて重要である「現象のイメージ」がとてもしやすくなっているため、教科書で学ぶ勉強のような「世の中にはそういうものがあるらしい」という感覚ではなく、「実際の現実で発生すること」というのが強調された、良い本です。
「機械メーカーに就職したが、材料力学は得意ではない」「現実味の薄い、学校の勉強的な勉強が苦手」という人におすすめです。
今回紹介した参考書は、あくまで材料力学がわからなすぎてツラいと思っている初心者向けものもになります。
ただし、これらの本だけで大学の期末テストを乗り越えたり、機械メーカで仕事をしていくには少々不十分です。
これらの本を読んで、材料力学がなんとなく理解できるようになったら、以下の記事を参考にしてみてください。
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