機械設計の仕事を志望する人のための自己PR方法【就活生向け】

設計

機械メーカーの設計職への就職を考えているけれども、自己PRの内容は何を言えばいいのかな。就活本やリクナビを見てみたけど、こんなものでいいのかな。機械設計の仕事をしている人たちはどんな感じのことを言って内定をもらえたのか教えて欲しい。

このような疑問・悩みについて、お答えしていきます。

私は新卒で機械メーカーの設計職として就職をして、現在5年目です。
入社してから2〜3年が経った頃から、会社の採用部門からリクルーターの依頼がたまに来ます。

私は仕事の都合がつく時には、自分の出身大学に出向いて、学生に向けて業務紹介をしたり、質疑応答に対応したりしています。

リクルーターをしていると、自分が就活生だった頃のことや、その時に悩んだり、挫折をしたりしたことを懐かしく思います。

私が就活生だった頃の悩みの一つが「自己PRは何をアピールすれば良いか」でした。

私の大学の成績はほとんどの科目が「A・B・C・D」のうちの「BかC」ばかりでしたし、サークルは水泳、アルバイトでも水泳関係で、機械設計とは全く関係がありませんでした。

人に自慢をできるような趣味・活動はなく、暇な時はポケモンばかりやっていましたし、
大学・大学院の研究においても、人に誇れるような実績を何一つ作ることができませんでした。

それでも私は、機械メーカーの設計職として無事就職をすることができました(一応、大手企業です)。

また、私と同じ研究室の友人も、私と同様な生活を送っておりましたが、大手機械メーカーで設計をしているため、再現性は高いと思います。

私と同じような悩みをお持ちの方がいれば、その手助けができればと思ったので、今回は機械メーカーの設計職を希望する方へ、就活の自己PRの方法についての話をしていきます。

特別な経験がない人は「大学の研究内容」を自己PRにする

ものづくりに関する活動実績があればかなり強力ですが、そのような実績がない人の方が大半だと思います。
しかし、そんな人でも十分自己PRとして使えるものがあります。

それは、理系大学生の誰しもがやっている「大学の研究内容」です。

評価されるような実績や、研究内容が「国家プロジェクト」や「企業との共同研究」である必要はなく、規模の小さな研究でも構いません。

この研究内容を通じて、面接官は何を見ているのかというと、主に以下の内容です。

  • 相手の知識レベルを判断して、わかりやすく説明ができるか
  • 「取り組んでいる研究が社会のどのような問題解決に役立つか」を自覚しているか
  • ぶち当たった問題を、自分なりに乗り越えられたか

この話は、私の机上の空論などではなく、私がリクルーターをしていた年に、採用面接を担当していた人から聞いた話ですので、ご安心ください。

相手の知識レベルを判断して、わかりやすく説明ができるか

設計業務は基本的にチームで業務を進めていきますので、チームの仲間同士で意思疎通ができなければなりません。

その能力の判断基準として、あなたが取り組んでいる内容を、他人にわかりやすく伝えられるかどうかを見られます。

大学の研究について話をする場合、その研究分野について面接官が何もしらないということがほとんどですので、その研究内容を素人が聞いてもわかりやすいように伝えられるかどうかが大切となります。

大学の研究は専門的な分野であることが多いため、練習をしておかないとついつい専門用語だらけになってしまうので、しっかりと準備をしておきましょう。

ただし、実際の設計業務においては、相手の知識レベルを判断し、そのレベルに合うような話し方をするのが求められます。

例えば、「ステンレスは熱が逃げにくいので、ボルトを締める時に焼き付かないよう注意しなければいけません」と話をしても、

営業さんからしてみれば「そもそも焼き付くって何?」となったりしますが、
加工屋さんからしてみれば「そんなの知ってるよ。」となったりしますので、入社後はお気をつけください。

「取り組んでいる研究が社会のどのような問題解決に役立つか」を自覚しているか

面接で研究の話をすると、よく面接官から「あなたは何故その研究をやっているのですか?」とか「その研究は何の役に立つのですか?」と聞かれます。

つまり面接官は、ちゃんと問題意識を持って「社会に貢献するぞ!」というモチベーションで働いて欲しいと思っているのです。

そのように聞かれた際に、

「世の中では〇〇が問題になっているのですが、それを今研究しているxxという技術で解決したいと思いました。」
「元々〇〇に興味があったのですが、そのモチベーションを社会のxxという問題解決に役立てたいと思いました。」

というようなことを的確に答えられればOKです。

一方、「なんとなく面白そうだから」とか「教授からそれをやるよう言われたから」という回答はNGです。

会社で働いてもらう人が「テキトーに働いている」という感じの人だったり「言われたことだけ淡々とやっているような人」だったら嫌だなと思っているからです。

ぶち当たった問題を、自分なりに乗り越えられたか

機械設計の仕事は「模範解答のない問題について、その時代その状況における最適解を考えること」が求められます。

それと非常に近い活動が「大学の研究」です。
研究は「誰も解決していない問題に取り組む」活動であるため「模範解答がない」という点で非常に似ています。

そのため面接では、研究活動を通じてどのようにして自分なりに答えを導いたか、問題を解決したかを見られます。

それによって、会社でもチームでうまく業務をこなしていけるかを判断されます。

自分一人の力だけで乗り越える必要はなく「友人に相談した」「教授にアドバイスを受けた」などで解決をしてもOKです。

「特に問題らしい問題はなかった」という人は、「そもそも問題が起こらないよう、様々なケースを予め想定し、対策をしてきました。」と自己PRをしても良いと思います。

しかし、それを言うにも、裏付けとなる実体験を用意しておく必要があります。

「ものづくり系の活動の経験」があれば、強力な自己PRになる

あなたが今まで、ものづくりに関する活動をした経験がある人は、それが自己PRになります。

自己PRを聞く人の感覚によって様々だとは思いますが、例えば以下のような経験を持っている人は、立派なPRになると思います。

  • CADオペレーターとしてアルバイトをしていた
  • 自分でデザインして作ったものをネット通販などで売っていた
  • オリジナルのガンプラ作品を展示会に出展した
  • 友達に頼まれたりなどして、自作PCを何台か作った
  • いくつかの家具を自分で作り、知り合いにあげたり、売ったりしていた

もしあなたが機械メーカーの面接官の立場で、誰を採用するかを決めるとした時に、

「会社に入ってから頑張ります」という人と、

「私は〇〇ができます」「私は〇〇をしたことがあります」という人がいたら、後者の方が、会社で活躍してくれると思うと思います。

実績というものは、強力な武器です。

私が就活をしていた頃、大手自動車メーカーへ就職をした知り合いの話を聞いたのですが、企業の採用担当からの囲い込みがすごかったそうです。

終盤の面接では特に深い内容も聞かれず「もうあなたの採用は決まっています」的な雰囲気だったそうです。

その知り合いは大学時代に何をやっていたかというと、サークルで自動車のレースへの参加や整備などをやっていたそうで、私のようなド素人でも「そりゃ、採用されるよなぁ・・・」と納得がいきました。

ちなみにものづくり系の活動経験といっても「プラモデルを説明書どおりに作った」「ニトリやIKEAで買った家具を組み立てた」程度の経験では自己PRにはならないので、気をつけてください。

「コミュニケーション能力が高いです」は自己PRにならない

機械設計の仕事は、一人で業務を遂行することはほとんどなく、コミュニケーション能力が重要な能力の一つとなります。

経験年数に関係なく上司やベンダーとの打ち合わせは頻繁にありますし、さらに出世をしてマネジメントをする立場になると、お客さんや他部署とのコミュニケーションが非常に重要となります。

企業の説明会などでも「コミュニケーション能力・チームワーク」という言葉を、耳にタコができるほど聞いていると思います。

しかし「私はコミュニケーション能力が高いです!」「私はコミュニケーション能力に自身があります!」といったものは、自己PRになりません。

なぜならコミュニケーション能力は「PRするもの」ではなく「面接官が面接を通して能力を判断するもの」だからです。

つまり面接官が「聞かれたことを的確に答えられるかどうか」ということです。

例えば面接官から「今日はどちらからお越しになられたのですか?」と聞かれているにも関わらず、「私の強みは、・・・」となっていたら、コミュニケーションが取れているとは言えまっせん。

あなたがどんなに素晴らしい能力を持っていたとしても、面接中に面接官との受け答えができなければ、それはコミュニケーション能力がないと見なされます。

コミュニケーション能力が高いと見られたかったら「落ち着いて相手の話を聞くこと」「想定される質問に対してどう答えるかを準備しておく」といったことをちゃんとやっていれば十分です。

まとめ

以上のポイントをまとめると、以下のとおりとなります。

  • 特別な経験がなくとも、自己PRはできる
  • 業務に関連する実績があると強い(場合によっては無双できる)
  • 設計に必要と言われている「コミュニケーション能力」は自己PRするものではない

そろそろインターンシップなどの時期が始まるかと思いますが、いい社会人生活が送れるよう、就活頑張ってください。

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